ラットプルダウンのやり方フォーム・重量・握り方

ラットプルダウンは広背筋を鍛える定番マシン種目です。正しいフォーム、重量の決め方、握り幅や引く位置の考え方、肩をすくめる失敗の直し方を初心者向けに整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
この記事の目次
ラットプルダウンのやり方とは
ラットプルダウンは、頭上のバーを胸の前に引き下ろす、マシン(ケーブル)種目です。主に広背筋、大円筋、僧帽筋の下部、上腕二頭筋が働きます。懸垂がまだできない人にとって、背中を鍛える入り口になります。
ジムのマシンなので、重量を細かく調整でき、フォームも安定しやすいのが利点です。一方、「腕で引いてしまう」「体を後ろに倒しすぎる」といった悩みも多い種目です。ここでは、検索の多い「ラットプルダウン やり方」「重量」「握り幅」を中心に整理します。
基本(フォームの流れ)
- セット: ももパッドを、太ももが動かない高さに合わせます。
- グリップ: 肩幅より少し広い順手が基本です。親指を同じ側に回す握りでも、かけるだけの握りでも構いません。
- 姿勢: 胸を軽く張り、上体を5〜10度ほど後ろに傾けます。
- 引く: 肩をすくめず、肩甲骨を下げ、肘を体の横から下へ引きます。バーは鎖骨〜上胸あたりまで。
- 戻す: 2〜3秒かけて腕を伸ばします。背中のストレッチを感じる位置まで戻します。
- 呼吸: 引くときに吐き、戻すときに吸います。
首の後ろに引く「バックプルダウン」は、肩関節に負担がかかりやすい姿勢になるため、一般的には初心者に勧めにくい種目です。前に引く方法を基本にしてください。フロントとバックを比較した筋電図研究(トレーニング経験のある男性14人)では、フロントのほうが主働筋の活動が全体に大きい傾向が報告されています。バックが優れると断定できる根拠はなく、初心者はフロントを基本にしてください。
具体例(重量と回数の決め方)
筋肥大を狙う場合、8〜12回で限界に近づく重量が使われます。ACSMの2009年のポジションスタンド(レジスタンストレーニングの進め方)でも、初心者に対して、8〜12回程度で行える負荷、週2〜3日が示されていました。ACSMは新たな位置付け文書も公開しているため、最新は公式で確認してください。
| 体重 | 初回の目安(8〜10回) | 備考 |
|---|---|---|
| 60kg | 25〜35kg前後 | マシンの目盛りは機種で違う |
| 70kg | 30〜40kg前後 | 反動が出たら軽くする |
| 80kg | 35〜45kg前後 | フォーム優先 |
上は筆者の目安であり、公的な基準値ではありません。マシンはメーカーで重量の表示や滑車の比率が違うため、数字よりもフォームが保てる最大の重量を基準にします。
進め方の例は次のとおりです。
- 週1〜2回、3セット、8〜12回
- 12回できたら次回は2.5kg程度重くする
- セット間は1.5〜3分
ラットプルダウンのやり方の実践ステップ
- 最初の2週間は軽めで、肩甲骨を下げる感覚だけを練習する。
- 3週目から、8〜12回で余裕が少ない重量に調整する。
- 握り幅を変えるのは、フォームが安定してから(肩幅、やや広め、狭め順手、逆手)。
- 懸垂の練習が目的なら、ラットプルダウンとネガティブ懸垂、斜め懸垂を同じ週に組み合わせる。
- 記録を取り、回数か重量のどちらかを毎回少しずつ伸ばす。
握り幅は、男性40人を対象とした筋電図研究で、握りの違いが広背筋の活動を大きく変えない可能性が示されています(条件による)。幅を極端に広げるより、肘が自然に動かせる幅を選ぶほうが現実的です。
ラットプルダウンのやり方の注意点
- 肩・肘に痛みがある場合は中止し、医師に相談してください。
- 重量を欲張って上体を大きく反らすと、腰に負担がかかりやすくなります。
- 手首が曲がる場合は、パッド付きのストラップや握り方で調整します。
- 呼吸を止め続けると、血圧が上がりやすくなります。持病(高血圧など)がある人は医師に相談してください。
ラットプルダウンのやり方でよくあるミス
| ミス | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩がすくむ | 重すぎる/腕で引いている | 重量を下げ、肩を下げてから引く |
| 体を大きく後ろに倒す | 反動で引いている | 上体の角度を固定する |
| 腕が伸びきる前に戻す | 可動域が狭い | 背中のストレッチを感じる位置まで戻す |
| バーを腹まで引く | 肘が後ろに行きすぎ | 鎖骨〜上胸で止める |
| 戻しが速い | 重力に任せている | 2〜3秒で戻す |
ラットプルダウンのやり方のチェックリスト
- ももパッドが太ももを押さえている
- 肩をすくめずに引き始めている
- 肘を下に引く意識がある
- 鎖骨〜上胸までバーを引いている
- 戻す動作に2〜3秒かけている
- 8〜12回で、フォームが崩れない重量を使っている
ラットプルダウンのやり方のFAQ(よくある質問)
Q. ラットプルダウンと懸垂は、どちらが効果的ですか。
A. 体の使い方が違うため、どちらかだけが正解とは言えません。懸垂は体重全体を引き上げ、ラットプルダウンは重量を細かく調整できる点が違います。懸垂ができないうちはラットプルダウンから始めても構いません。
Q. 順手と逆手の違いは。
A. 逆手は二頭筋の関与が増えやすいといわれます。背中を意識しやすい握りを選び、可能なら両方を使い分けます。
Q. 週に何回行えばよいですか。
A. 背中を週1〜2回が一般的な目安です。種目全体のボリュームや回復を見て調整してください。
Q. 自宅でできますか。
A. ケーブルがなくても、ゴムバンドを高い位置に固定して代用する方法があります。固定場所の強度に注意してください。
筆者の見解(ラットプルダウンのやり方)
ラットプルダウンは、背中の「引く感覚」を身につけるのに向いた種目だと考えます。私見では、握り幅の細かい議論より、肩を下げて肘を動かせているかのほうが結果に影響すると思います。重量を追いすぎず、戻す動作を丁寧に行うと、背中に刺激が入りやすくなります。
ラットプルダウンのやり方の関連項目
出典(一次情報)

本記事はトレーニング・栄養に関する一般的な情報提供を目的としており、医療・栄養指導の代わりにはなりません。ケガや持病のある方、服薬中の方は、トレーニングや食事を変える前に医師にご相談ください。痛みや違和感があるときは中止してください。また、ドーピング禁止規定に反する物質・方法の使用を勧めるものではありません。