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筋トレ前の安全確認とは健康チェック・毎回の体調確認・中止のサイン

筋トレ前の安全確認とは|健康チェック・毎回の体調確認・中止のサイン

筋トレを始める前に1回行う健康チェック8項目、トレーニングの日に毎回見る体調確認15項目、トレーニング中にすぐ中止するサイン7つを、厚生労働省の身体活動・運動ガイド2023をもとに整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

筋トレ前の安全確認とは

筋トレの安全確認は、「始める前に1回」「トレーニングの日に毎回」「トレーニング中」の3つのタイミングに分けると、迷わず続けられます。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(以下、ガイド2023)には、本人が使える「運動開始前の健康チェックシート」と「運動前の体調確認」の表が載っています。

筋トレは、ジョギングなどに比べて「短時間だから安全」と思われがちです。ただし、重いものを持ち上げる瞬間に息を止めると血圧が急に上がるなど、筋トレならではの注意もあります。この記事では、ガイド2023とe-ヘルスネットの情報シートをもとに、何をいつ確かめるかを整理します。

筋トレ前の安全確認の基本

確かめるタイミングは5つ

e-ヘルスネットの情報シートは、運動時の安全対策で確認すべき事項とタイミングを、次の5つにまとめています。

  1. ふだんからの健康管理(健診、体重・血圧・脈拍などの確認)
  2. 新しく運動を始める前(持病の有無や状態、ふだんの活動量、目的と内容)
  3. 毎回の運動前(体調確認とウォームアップ)
  4. 運動中(体調確認)
  5. 運動後(体調確認とクールダウン)

筋トレを始める人は、このうち2〜5を「始める前に1回」「トレーニングの日に毎回」「トレーニング中」の3つにまとめて覚えると実践しやすくなります。

始める前に1回:健康チェック8項目(要約)

番号 質問の内容 当てはまったら
1 医師から心臓病・高血圧と言われたことがある 医師から運動の範囲を聞いていればその範囲で。聞いていなければ受診
2 ほかに慢性の病気がある(過去を含む) 同上
3 過去に手術を受けたことがある 同上(運動の制限の有無を確認)
4 慢性の病気などで薬を飲んでいる 運動時に注意が必要な薬か確認。分からなければ受診
5 安静時・日常生活・運動中に胸の痛みを感じる 医療機関を受診
6 めまいでバランスを崩す、この1年に意識を失った 受診・相談
7 運動で悪くなりそうな骨・関節・筋肉・靭帯・腱の問題がある(1年以内を含む) 受診・相談
8 医師から医学的な監視のもとで運動するよう言われた その指示に従う

すべて「いいえ」なら、軽い負荷から自分で始められます。治療が終わり、医師から運動の制限を言われていない昔の手術などは、そのまま始めてかまいません。

筋トレ前の安全確認の具体例

トレーニングの日に毎回:体調確認15項目

次のどれかに当てはまる日は、その日の筋トレを休みます(ガイド2023の表をもとに要約)。

体の状態 体の状態 体の状態
足腰の痛みが強い 熱がある 体がだるい
吐き気・気分が悪い 頭痛やめまい 耳鳴り
過労気味で体調が悪い 睡眠不足で体調が悪い 食欲がない
二日酔いで体調が悪い 下痢や便秘で腹痛 少し動いただけで息切れ・動悸
咳やたんが出て風邪気味 胸が痛い (夏)熱中症警報が出ている

血圧が高めの人は、トレーニングの前に血圧と脈拍を測って記録します。情報シートは、上の血圧(収縮期血圧)180mmHg・下の血圧(拡張期血圧)110mmHgのときは運動を控えて休養するよう示しています。この記事では、上が180以上、または下が110以上の日は休むことをすすめます。

トレーニング中:すぐ中止するサイン7つ

胸の痛み、動悸、めまいやふらつき、強い空腹感やふるえ、冷や汗、いつもと違う強い疲れ、関節や筋肉の強い痛み。どれかを感じたら直ちに中止します。胸の痛みや意識が遠のく感じが続くときは、周りに助けを求め、必要なら救急要請をためらわないでください。

筋トレ前に安全確認をする流れ

  1. 健診の結果を手元に置く。血圧などの値が分かります。
  2. 健康チェック8項目に答える。当てはまる項目があれば、表の進み方に従います。
  3. 体調確認15項目を、スマホのメモなど毎回見られる場所に置く。
  4. トレーニングの日は、体調確認から始める。当てはまれば休みます。
  5. ウォームアップをする。ガイド2023は、ある程度の強度の運動ではウォームアップを必ず行うよう示しています。目的は、けがや内科的な事故の予防、動きやすさ、心の準備、体調の把握の4つです。
  6. 息をこらえない。ガイド2023は、筋トレでは血圧の急な上昇を抑えるために、息をこらえないよう注意しています。力を入れるときに吐く、と決めておくと実践しやすくなります。
  7. 水分をとる。運動中も15分に1回程度は水分・ナトリウムを補給する目安があります。
  8. 終わったらクールダウン。急に止まると血圧低下や不整脈が起こることがあるため、5〜10分ほど軽い動きを続けます。

筋トレ前の安全確認の注意点

  • 薬を飲んでいる人:一部の血圧の薬は心拍数に影響し、心拍数で運動の強さを測れないことがあります。自己判断せず、医師・薬剤師に確認します。
  • 肥満の人:ガイド2023は、肥満がある場合は運動で関節などを痛めやすいので注意するよう示しています。自分の体重を使う種目でも、段階の軽いものから始めます。
  • 室温と湿度:気温(室温)や湿度への配慮も必要とされています。
  • このページは一般的な情報です。持病がある人、妊娠中・産後の人、痛みが続いている人は、医師に相談してから始めます。

筋トレ前の安全確認でよくあるミス

  • 「若いから」と健康チェックを飛ばす。チェックは年齢に関係なく行います。
  • 痛みを「効いている証拠」と考えて続ける。関節や筋肉の強い痛みは中止のサインです。
  • 重さを持ち上げる瞬間に息を止める。
  • ウォームアップなしで、いきなり重い負荷から始める。

筋トレ前の安全確認のチェックリスト

  • [ ] 健康チェック8項目に答えた
  • [ ] 当てはまる項目は、医師に相談した
  • [ ] 体調確認15項目を毎回見られる場所に置いた
  • [ ] 中止のサイン7つを覚えた
  • [ ] 「力を入れるときに吐く」と決めた
  • [ ] ウォームアップとクールダウンの時間を予定に入れた

筋トレ前の安全確認のFAQ(よくある質問)

Q. 健康な人も医師の許可が必要ですか?

A. 8項目に1つも当てはまらず、持病の治療中や妊娠中・産後でもなければ、軽い負荷から自分で始めてかまいません。ただし、体調の変化があれば、その時点で相談します。

Q. 筋肉痛がある日は休むべきですか?

A. 体調確認の表では「足腰の痛みが強い」日を休む目安にしています。強い痛みなら休み、迷うときも休むのが安全です。

Q. 呼吸はどうすればいいですか?

A. 息をこらえないことがいちばん大切です。力を入れるときに吐き、戻すときに吸うと決めておくと、自然に息を止めずに済みます。

筆者の見解(筋トレ前の安全確認)

筋トレの情報は種目やメニューに目が向きがちですが、私見では、安全確認を「3つのタイミング」に分けて習慣にすることが、長く続けるための土台だと考えます。体調が悪い日に休むのは、怠けではなく、ケガや事故を避けるための判断です。体調確認の15項目をスマホに入れておき、トレーニングの前に10秒だけ見る、という小さな仕組みから始めるのがよいと思います。

筋トレ前の安全確認の関連項目

出典(一次情報)

本記事はトレーニング・栄養に関する一般的な情報提供を目的としており、医療・栄養指導の代わりにはなりません。ケガや持病のある方、服薬中の方は、トレーニングや食事を変える前に医師にご相談ください。痛みや違和感があるときは中止してください。また、ドーピング禁止規定に反する物質・方法の使用を勧めるものではありません。